こんにちは。南の島、沖縄で木造二世帯住宅を建築中のみかんです。今日は、みかん家が家づくりをする上で、漠然と考えていた「ローコスト住宅」を何故選ばなかったか、というお話です。
ローコスト住宅とは?
まず「ローコスト住宅」とは、その名の通り安い価格で建てられる家のことを指します。
全国的にみると、延べ床は、35坪前後、坪単価でいうと20万円~40万円台、一般的に総額1000万円台で建てられる住宅をローコスト住宅というようです。
一般的な家をハウスメーカーで作る場合、延床は35~40坪前後、坪単価70~95万、総額2500万~3500万ほどが相場です。
ちなみに、沖縄の木造ローコスト住宅を謳うハウスメーカー、工務店での販売価格帯を調べたところ、下記の結果となりました。
沖縄の木造ローコスト住宅の相場
- A社(坪単価30万前後。総額1000万~1500万)
- E社(坪単価45万円。総額1400万円弱)
- H社(坪単価52万円)
- T社(坪単価54万円。総額1850万円)
- R社(坪単価32.9万円)
- I社(坪単価34.2万円)
- N社(坪単価43万円~50万円)
- H社(坪単価48万~66万円。総額1350万円~)
- S社(坪単価45万~)
- Tホーム(坪単価25万円~60万円)
沖縄でも坪単価25万円~50万円ほどで木造の家を建てられそうですが、ローコスト住宅はなぜこんなに安いのでしょうか。
ローコストで家が建てられる理由を調べてみた
ローコスト住宅のコスト削減方法
建築会社のホームページを見ていると、ローコスト住宅を手掛ける建築会社は、様々な方法でコストを削減し、ローコスト化に成功しているようです。
- 人件費
- 資材費削減
- 販売管理費、広告費用削減
- ある程度、設備仕様が決まっている。
- 間取りの規格化
→営業の数を減らしたり、プレカット構造体を使用することで、職人の工期を短縮してコストを削減している。
→業者が独自ルートにより大量・低価格で買い付けられるようにしてコストを削減している。
→CMや広告費用を削ることでコスト削減している。
→設備仕様を規格化することによってコスト削減している。
→間取りを規格化することで、設計にかける費用を削減している。等々。
ここまで書くと、やっぱりローコスト住宅って素晴らしいと思います。
が、家づくりについて調べていくと、家を建てるだけの初期費用(イニシャルコスト)だけでなく、家を維持していくためのランニングコストまで考えた方がいいのではないか、という考えが出てきました。
家をかかるランニングコストとは
ランニングコストとは、家を維持していくための費用で、電気代・ガス代・水道代などの光熱費や、リフォーム費用(修繕費)を指します。
家を建てる際は、どうしても初期費用(イニシャルコスト)に気を取られがちです。ローコスト住宅がその最たるものでしょう。しかし、ローコスト住宅は、初期費用(イニシャルコスト)が抑えた分、ランニングコストがかかりやすいといわれています。毎月の光熱費、数年後にかかる建物の補修費のコストまで含めてトータルで見た際、イニシャルコストを重視して建てた家と比較して、ローコスト住宅の方が費用がかさんでしまってはローコスト住宅で建てた意味がありません。
みかん家が求めた建物の性能は、下記になります。
- 耐震等級3を取得していること。
- 台風に強い剛床構造であること。
- シロアリ対策については、ベタ基礎であること。また、防蟻処理剤塗布は勿論、薬剤を材木の内部に浸透させる加圧注入工法を取り入れること。
- シロアリ10年(以上)保証がついていること。
- 屋根、外壁も含め、きちんと断熱処理が施されていること。
- 窓の断熱にも配慮したいため、複層ガラス(ペアガラス)を採用すること。
- 外壁については光触媒塗装希望。
- 陸屋根でなく、切妻屋根もしくは寄棟屋根であること(外壁保護のため、軒は出すこと)
- 木造住宅は音が響くことがデメリットだと思っているため、サウンドカットや音ナイン施行などの防音対策をしっかりしたいこと。
勿論、先ほどあげた沖縄のローコスト住宅でもこれらの項目は採用可能かもしれません。(オプション費用が乗せられ、結局ローコストではなかったという結論になりそうですが)坪単価が30万~50万円も違う理由は、ローコスト住宅の環境性能と比べて、かなり違いがあるという事が分かりました。
ローコスト住宅を選ばなかった理由はランニングコスト
みかん家は、上記の希望を「適正な価格」で採用し、「しっかり施工された家」で、「メンテナンス費用を抑えた」家を建てたかったため、今回ローコストを謳うハウスメーカー、工務店とは契約せず、設計事務所に頼むことにしました。以上が、我が家がローコスト住宅を選択しなかった理由です。
次回は、実際、木造で二世帯住宅を建てるにはいくらかかるのか、ということについて書きたいと思います。
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